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補聴器と集音器って何が違うの?値段・買う場所・補助金まで現場PTがまとめました

介護

「ねぇ、テレビの音、大きすぎない?」
「えっ、聞こえないんだけど」

現場でも、ご家族の間でも、よく聞こえてくる会話です。
そして必ず聞かれるのが――「補聴器って高いんでしょ?集音器じゃダメなの?」という質問。

正直、ポテチも最初は違いがよく分かっていませんでした。
今日は現場でよく聞かれるこの疑問を、まとめてお答えしていきます。

補聴器と集音器、何が違うの?

ざっくり言うと、こうです。

補聴器=「管理医療機器」。厚生労働省の認可を受けた医療機器。
集音器=ただの「家電」。法律上の規制はゆるい。

えっ。同じようなものに見えて、立ち位置が全然違うのです。

補聴器は、その人の聴力に合わせて細かく音を調整できます。
「高い音だけ聞こえにくい」「うるさい場所だと言葉が分からない」――そういう一人ひとりの聞こえ方に合わせてフィッティングできるのが補聴器。

一方、集音器は「全部の音を大きくする」イメージ。
テレビの音量を上げるのと同じで、聞きたい声も雑音もまとめて大きくなります。

「とりあえず大きく聞こえればいい」という方には集音器でも足りるかもしれません。
でも、難聴がある方には正直、おすすめしにくいのが本音です。

どこで買えるの?

補聴器
・補聴器専門店
・メガネ店(補聴器コーナーがあるところ)
・耳鼻科に併設された販売店
・百貨店の補聴器売り場

集音器
・家電量販店
・ネット通販(Amazon・楽天など)
・テレビショッピング

補聴器は基本「対面販売」。
耳の形に合わせたり、聴力に合わせて調整したりするので、ネットでポチッとは買えないのです。

耳鼻科に行ったほうがいいの?

ポテチは、絶対に耳鼻科に行ってほしいと思っています。

なぜなら、難聴の原因はさまざまだから。
耳垢が詰まっているだけ、ということもあります。
中耳炎が隠れていることもあります。
突発性難聴のように「早く治療しないと戻らない」タイプもあります。

「年だから仕方ない」と補聴器を買っても、実は治療できる難聴だった――なんてこともあるのです。

まずは耳鼻科で聴力検査。
それから補聴器を考えても遅くありません。

医師の処方はいるの?

結論から言うと、必須ではないです。
補聴器は処方箋がなくても買えます。

ただし、「補聴器相談医」という耳鼻科の専門医に診てもらうと、医療費控除の対象になる可能性があります。

補聴器相談医に診察してもらい、「補聴器適合に関する診療情報提供書」を書いてもらう。
その書類を持って認定補聴器技能者のいるお店で購入すると、確定申告で医療費控除が使えるのです。

結構な金額になるので、知っておいて損はないと思います。

いくらかかるの?

補聴器の価格はピンキリです。

・片耳:5万円〜50万円
・両耳:10万円〜100万円

えっ。って思いますよね。ポテチも初めて知ったとき、絶句しました。

安いものはシンプルな機能だけ。
高いものはノイズカット、Bluetooth接続、自動調整など多機能。

集音器はだいたい3,000円〜3万円程度。

「とりあえず安いの試したい」気持ちは分かります。
でも、合わない補聴器をつけて「やっぱり聞こえない」と引き出しにしまっている方を、本当によく見かけます。

もったいない。
そして、その間にもコミュニケーションは減っていく。

メンテナンスはどうするの?

補聴器は精密機器です。
毎日のお手入れが必要。

・乾燥ケースに入れる(汗・湿気対策)
・耳垢のお掃除
・電池交換 or 充電
・3〜6ヶ月に一度、お店で点検

「面倒くさい」と思う方もいるかもしれません。
でも、メガネと同じで、自分の体の一部になる道具。
大事に扱えば5〜7年くらい使えます。

補助金ってあるの?

あります。ただし、条件が結構厳しい。

身体障害者手帳(聴覚障害)をお持ちの方
→ 障害者総合支援法による補装具費支給制度が使える
→ 原則1割負担で購入可能

でもこの手帳、聴力レベルが「両耳70dB以上」など、かなりの難聴でないと交付されません。
「ちょっと聞こえにくい」程度では対象外なのです。

自治体独自の助成
市区町村によっては、軽度・中等度の難聴の方に補助金を出しているところもあります。
特に子どもや高齢者向けの制度がある自治体も。

お住まいの市役所・区役所の福祉課に「補聴器の助成ありますか?」と聞いてみてください。
正直、ポテチも担当地域以外のことは詳しく知らないので、ぜひ直接確認を。

現場のPTとして思うこと

聞こえないって、本当にしんどいことです。

会話が減る。
笑顔が減る。
家族との距離も、少しずつ離れていく。

👉 実際の現場で見た「聞こえないことで関係が断たれた」エピソードはこちら → 声をかけられなくなったおばあちゃんの話

難聴は認知症のリスク要因とも言われています。
「聞こえない」を放っておくと、脳への刺激が減って、認知機能の低下につながることもあるのです。

👉 難聴と認知症の関係を、Lancet報告も交えて詳しく → 難聴と認知症の関係、知っていますか?

だから、「年だから」「面倒だから」と諦めないでほしい。

まずは耳鼻科へ。
それから自分に合った補聴器を、ちゃんと相談しながら選ぶ。

少し手間もお金もかかりますが、その先に取り戻せる会話の時間は、きっと大きいのだと思います。

まとめ

  • 補聴器は医療機器、集音器は家電。別物
  • 難聴を感じたら、まず耳鼻科へ
  • 処方箋は必須ではないが、補聴器相談医に診てもらうと医療費控除が使える
  • 価格は片耳5万〜50万円。集音器とは別物と考える
  • 毎日のお手入れと定期点検が必要
  • 身体障害者手帳があれば補装具費支給制度。自治体独自の助成も要チェック

聞こえることは、人とつながること。
「聞こえにくいかも」と思ったら、早めに動くことをおすすめします。

※本記事は一般的な情報をまとめたものです。実際の購入や制度利用については、必ず専門医・販売店・自治体窓口にご相談ください。

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