処遇改善加算って、そもそも何だっけ
介護職の給料が低い。
これ、ずっと言われてきた話です。
そこで国が作った仕組みのひとつが、「処遇改善加算」。
介護サービス事業所が国からお金をもらって、働いているスタッフの処遇を改善しましょう、というものです。
正直、ポテチも働き始めた当初は「なんとなく給料に上乗せされてるやつ」くらいの認識でした。
いやいや、もうちょっとちゃんと知っておけよ自分、という話なんですが。
この加算、事業所が要件を満たすことで算定できて、そのお金を「介護職員の賃金に充てること」が条件になっています。
つまり、スタッフの給料を上げるための原資として支給される、という仕組みです。
ただ。
「どうやって配分するか」は、事業所ごとにけっこう違う。
そこが、今回の話の核心なのです。
「能力で差をつける」と言われた日のこと
先日、職場で処遇改善加算の配分方針について説明がありました。
「うちは一律ではなく、個人の能力・貢献度に応じて差をつける方針にします」
えっ。
いや、驚いたというよりも、「そういう方向か」と思ったというか。
頭ではわかる。
頑張った人が報われる、という考え方は、理屈として筋が通っている。
でも正直、最初に感じたのは「うーん」という、ちょっとした引っかかりでした。
能力って、誰がどう評価するの?
その基準って、みんなに見えてるの?
ぐるぐる、ぐるぐる。
正直、どう感じたか
ポテチはPTなので、処遇改善加算の対象がそもそもPTかどうか、という問題もあります。
(基本的には介護職員が対象で、看護師やPTは事業所の裁量次第、というのが現状です)
それはちょっと置いておくとして。
「能力で差をつける」という方針、どう思いますか?
介護の現場って、目に見えにくい仕事がすごく多い。
傾聴している時間。
家族の不安を電話で受け止めた10分。
夜勤明けでもにこやかに申し送りをした誰か。
そういうものが「能力評価」に入るのかどうか、ポテチにはまだわからない。
数字にしやすい成果、たとえばリハビリの改善度合いとか、事故の件数とか、そういうものだけで測られたら、ちょっと違うな、と思ってしまうのです。
それでも――
「一律に配れば公平」というのも、また違う気がしていて。
何年も経験を積んで、スキルを磨いてきた人と、まったく同じ額というのも、それはそれでモヤっとする部分があるのも事実で。
正解は、ないのかもしれない。
制度の建前と現場のリアル
処遇改善加算の仕組み自体、正直、かなり複雑です。
「介護職員処遇改善加算」「特定処遇改善加算」「ベースアップ等支援加算」……
2024年度からは「介護職員等処遇改善加算」として一本化・再編されましたが、それでもわかりにくい。
「ちゃんと自分の給料に反映されてるの?」
そもそもこれ、スタッフ側が追いかけるのが難しい制度なんですよね。
事業所側には「見える化要件」といって、配分のルールをスタッフに開示する義務があります。
でも実際の現場では、「なんとなくもらってる」「なんとなく配られてる」感覚のことが多いように思う。
少なくとも、ポテチのまわりでは。
これって、制度としてどうなの?と思わなくもない。
せっかく国がお金を出す仕組みを作っているのに、現場のスタッフが「自分がどう評価されてるか」わからないまま配分されているとしたら、モチベーションにつながらないじゃないか、と。
「見える化」は形式だけじゃなくて、実質的に機能してほしい。
ポテチとしては、それが率直な気持ちです。
それでも、大切にしたいこと
能力で差をつける、という方針が正式に示された以上、ポテチは「じゃあちゃんと評価される仕事をしよう」と思っています。
いやいや、それ当たり前では、という話なんですけれど。
ただ、評価されることだけを目的にすると、なんか違う方向に行きそうで怖い。
「見えにくいけど大切なこと」を、大事にしながら働き続けたい。
介護の現場に関わる人間として、処遇改善加算がちゃんと意図通りに機能して、介護職が「割に合わない仕事」じゃなくなる日が来てほしい。
本当にそう思っています。
うちの職場の方針が最終的にどんな形になるのか、まだわからない部分もある。
ぐるぐる考えながら、またここで報告できたらいいなと思っています。
処遇改善加算が、現場で働く人に届く制度であり続けますように――
そう願っているポテチなのでした。



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