5年前に仙骨骨折で入所された利用者さんが、再び転倒による頚部骨折の術後で戻ってこられました。
当時も「自宅に帰るか」「有料老人ホームに入るか」で悩まれていましたが、今回も同じテーマが浮上しています。
むしろ今回の方がお元気?
不思議なことに、5年前よりも今回の方が身体的に安定していると感じます。もちろん年齢は5歳分重ねておられるので、ご家族は有料老人ホームを望まれている様子。それでも、頭はしっかりされていて、なんと5年前に私と話した「私の家族構成」を覚えていらして驚きました。
自宅で満喫していた暮らし
前回の退所後は、ヘルパーさんの支援を受けながら、自宅での生活を満喫されていました。
・自宅でお風呂に入り
・週1回だけデイサービスに通い
・配食サービスを利用しながら
自由気ままな生活を楽しまれていたようです。
特に印象的だったのは、「テレビを大音量でつけっぱなしにしているのが好き」というお話。
「音がないと寂しいから」と。確かにこれは戸建ての家ならではの楽しみ方かもしれません。
集団生活の居心地の悪さ
一方で、ショートステイで有料老人ホームを利用した際には「居心地が悪かった」とのこと。
夜型生活で朝が苦手なご本人にとって、規則正しい集団生活はどうしても窮屈に感じられるのだと思います。これまでのように自宅で自由に過ごしてきた方だからこそ、集団生活は「苦痛」になりやすいのでしょう。
本人の希望と家族の安心のあいだで
本人はまだ十分に自宅で生活できそうな力を持っておられます。
しかしご家族からすれば、再びの転倒リスクを考えれば「安心できる環境」である有料ホームを勧めたい気持ちも理解できます。
安全と安心を優先するか、本人の自由や生活の質を尊重するか――いつも悩ましいテーマです。
在宅生活を支える工夫
しっかりと歩けるようになれば、もう一度ご自宅での生活も可能ではないかと私は感じています。
そのためには、在宅を支えるサービスの活用が欠かせません。
ヘルパー・デイサービス・配食サービスなどを上手に組み合わせることで、安心して「自分らしい暮らし」を続けることができるはずです。
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