先日、義父が外食の帰り道で転んでしまいました。
最近は外で食事をすると、帰りにふらつくことが増えてきています。
子供が肩を貸して“電車ごっこ”のように歩いていくのですが、歩行速度が合わず足が出にくくなり転倒。
さらにビールを1杯飲んだ影響で低血圧も起こし、冷や汗や手足の冷感が見られました。
「せっかくの楽しい外食なのに」と残念に思う反面、やはり高齢者にとっては少量の飲酒でも大きなリスクになると実感しました。
高齢者が転倒したときの立ち上がり介助方法
義父が倒れたとき、夫も子供もオロオロしていました。
そんな中で理学療法士として私が行ったのは次のステップです。
- 四つ這いになってもらう
- 片膝立ちをとってもらう
- 介助者が腰を支えながら 立ち上がる
力ずくで引き上げるよりも、ご本人の体の力を引き出す方が安全でスムーズです。
転倒後の立ち上がりは「正しい手順」を知っているだけで大きな差が出ます。
そんなの簡単に出来るよと思ってしまうのですが、倒れているところから起こすって本当に大変。
普段ベッド生活を行っていると、四つ這い、片膝立ちはほとんど行わないですからね。
頭の片隅に入れておいてもらえるといざという時に役立つと思います。
📷 立ち上がり介助の解説図はこちら

A→Bになる際に、つま先が引っかかってしまう時があるので、転倒者が手をそえられような台を、横においてもいいかもしれません。
B→Cになる際には、後ろ足の足指が地面をキャッチできるように、セットしてあげることが大切です。
高齢者の外食・転倒を防ぐための工夫
- 外食時は ノンアルコール飲料を選ぶ
- 歩行は「子供の肩」よりも 杖や歩行車の使用が安心
- 転倒後は頭部や体の状態を しっかり観察する
家族で工夫を重ねることで、外出や外食をより安全に楽しむことができます。転ばないのが一番なので、いつもと違う様子を感じたら、横に寄り添って、適切に介助できるように備えましょう。
追伸:義父は今回のことを大いに反省して、現在は禁酒生活を送っております。
コメント