最近は本当に長寿になりました。
90歳を過ぎても、自立して生活している高齢者は珍しくありません。
だからこそ、多くの家族が思ってしまいます。
- うちの親はまだ大丈夫
- 今まで元気だったから、これからも元気
しかし、介護の現場にいると分かります。
元気と自立は、ある日突然崩れることがあるということを。
90代でも自立している高齢者が増えた現実
同居していても、家事のほとんどを親が担っているケースも増えています。
- お風呂も自分で入る
- トイレも自立
- 掃除・洗濯も自分で行う
食事だけ家族が担当、という形も少なくありません。
きっかけは「たった一度の転倒」
先日出会ったケースもそうでした。
90代でも自立していた方が、自宅で尻もちをつき、仙骨にひびが入りました。
そこから生活が一変しました。
- 移動できない
- トイレはオムツへ
- 入浴不可
- 全面介助が必要
介護は突然フルボリュームで始まる
ケアマネに相談し、急きょデイケアの入浴サービスを追加。
福祉用具として介護ベッドやポータブルトイレを導入。
一見、体制は整ったように見えましたが、次に倒れたのは家族でした。
70代から始まる介護は想像以上にきつい
オムツ交換や移乗介助の無理がたたり、娘さんは腰痛に。
さらに精神的にも限界に達し、緊急ショートステイとなりました。
これは特別な話ではありません。
介護未経験で70代から始める介護は、相当に過酷です。
介護の開始年齢はどんどん後ろ倒しになっている
昔は、
- 親が70代で弱る
- 子どもは40〜50代
- まだ体力がある
今は、
- 親が90代
- 子どもが70代
- 持病あり・体力低下あり
いわば超・老老介護の時代です。
「今まで何ともなかった」は危険な思い込み
家族はよく言います。
「今まで何ともなかったのに」
でも現場視点ではこう見えます。
今までが運良く持っていただけなのです。
現場から見て思うこと
正直に言うと、家族だけでは無理なケースが増えています。
- 90代姉妹の同居
- 80代夫婦の介護
- 70代の子がフル介助
制度とサービスを使わなければ、共倒れになります。
家族だけで抱えないために
介護は「突然始まるもの」。
そして「想像より重いもの」。
だからこそ、元気なうちから、
- 相談先を知っておく
- サービスを知っておく
- 環境を整えておく
それが、家族を守る準備になります。

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