週に一度、ずっと通ってくださっているおばあちゃま。最近は体力が落ちて、ご自宅では車椅子での移動が中心になり、生活の大半はベッドの上。オムツの生活となりました。
本来のルールでは受け入れできないけれど
うちの通所は、建物の構造上オムツ交換のスペースがありません。そのため、新しくオムツを使用される方の利用は、原則お断りしています。
でも、長年一緒に過ごしてきた方に「今日からもう来られません」と言うのは、とてもつらいこと。利用者さんにとっても、私たちにとっても。だから例外的に、通所の継続を認めています。
職員の気持ち
もちろん、帰るまでオムツを替えないわけにはいきません。だから私たちは、パーテーションで空間を区切り、少しでも安心できるように工夫して対応しています。
正直に言えば、十分な設備があるわけではないので大変です。けれど、「ここに来たい」という気持ちに応えたい――その思いが、職員みんなの原動力になっています。
居場所を守るために
介護の現場では、ルールや環境の制約と、利用者さんの願いの間で葛藤することが多くあります。その中で、できる工夫を積み重ねることが、結果的に「居場所を守る」ことにつながるのだと改めて感じています。
今日もおばあちゃまは、笑顔で「またね」と手を振って帰られました。
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