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【体験談】認知症の父が帰ってこない!?ココセコムで居場所を探した在宅介護の日々

介護

認知症の父を在宅で介護していた頃の話です。
散歩に出るのが好きだった父。
でもあるときから、まっすぐ歩いて帰ってこないようになってしまって……。

何度も何度も、捜索。
ついには3つ先の市まで迎えに行ったこともありました。
あのとき使っていたのが、セコムの「ココセコム」というGPSサービスでした。

曲がれない父、まっすぐ進んでいってしまう

父はアルツハイマー型認知症で、方向感覚がなくなっていくタイプでした。
「散歩に出てくる」と家を出たあと、ずーっと道なりに進んで、
曲がるタイミングがわからなくなっていたようです。

「公園でひと休みしてるだろう」と思っていたら大間違いで、
気づいたら何時間も行方不明ということも。

我が家が使っていたのは「ココセコム」

当時はまだスマホが今ほど普及しておらず、選んだのが
セコムの「ココセコム」という携帯型のGPS端末でした。

通信機能や通話はなく、居場所が検索できるだけ
でも、その「だけ」が当時の私たちには十分でした。

パソコンや電話で位置情報を検索して、「今このあたりにいる」とわかるだけで、
探しに行く不安と労力がグッと減りました。

問題は……父が器用だったこと

ポケットに入れておいたココセコム、すぐ見つけて取り出すんですよ、うちの父。
「なんだこれは」と言って捨ててくる

そこで、こちらも必死に工夫して、ポケットを縫い付けたり
上着の内ポケットの奥底に仕込んだり。

でも、結局見つけられて、また捨てられて……のいたちごっこ
今では笑って話せるけど、当時は毎回ヒヤヒヤでした。

それでも、あってよかった

居場所がわかる、それだけで救われる場面がたくさんありました。
「今、バス通りの近くにいる」「あっちの公園のあたりか」
地図で表示されるたびに、ホッとしたのを覚えています

もちろん、ずっと在宅での見守りは難しく、最終的には施設にお世話になりましたが、
それまでの間、見えない不安を「見える化」してくれたのがココセコムでした。

GPSだけでも、十分な「安心」になる

もしも同じように、「親が散歩に出て迷ってしまうかも…」と心配している方がいたら、
ココセコムのようなGPS端末は一つの選択肢になると思います。

通話や通報までは必要ないけど、居場所さえわかれば十分
そんな方には、シンプルなGPSサービスが向いているかもしれません。

介護って、思っていたよりずっと「工夫と対応力」が試されますね。

認知症介護は毎日が試行錯誤。でも、あの頃の工夫があったからこそ、少しずつ安心も増えていきました。
今回登場した「ココセコム」について、仕組みや料金を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

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