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トイレ動作がカギ!老健で地味に効く“立ち上がり訓練”とは?

介護の現場から

老健(介護老人保健施設)は、言わずもがな高齢者の多い施設です。
入院や疾患を経て、筋力がガクッと落ちた状態で入所される方も多く、日々リハビリが必要です。

いろいろな疾患を抱えた方がいらっしゃいますが、「自宅に帰れるか、帰れないか」の境界線になるのは、ずばり──トイレ動作が自立しているかどうか。

ご家族としても、「食事なら配食サービスがあるし、入浴も訪問やデイで何とかなる。でもトイレの手伝いは、正直大変……」というのが本音だと思います。
トイレは毎日のことですし、衛生面もありますから、やっぱり自分でできるに越したことはありません。

その中でも、とくに難関になるのが“下衣の上げ下げ”
ズボンやパンツを中腰で、両手を使って上げたり下げたり──これ、実はものすごく大変なんです。

特に、片麻痺の方だと、バランスを取るのも難しく、本当に苦労します。
この動作が自立してできるようになるためには、立位のバランス力と下肢筋力がカギ。

そこで登場、「立ち上がり訓練」

うちの老健でもよくやっている訓練をご紹介します。

  • 体の正面に椅子を置く
  • 椅子の座面に手をついて立ち上がる
  • 立位を保ちながら、手を離してキープ
  • 再び座面に手をついて、ゆっくり腰を下ろす

…という、いわゆる立ち上がり訓練

これが地味に見えて、実はかなり効くんです!
体力が落ちている方だと、最初は1回でも精一杯。でも、1回が3回、3回が5回、やがて10回連続してできるようになると──しっかり筋力がついてきます

「地味だけど、効く」リハビリの王道

見た目はシンプル。でも、安全で、しっかり効くのがこの立ち上がり訓練。
リハビリの現場では定番中の定番ですが、家庭でもできる運動です。

皆さんも、ぜひやってみてくださいね。
無理のない回数から始めて、継続することが一番のコツです!

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