記事内に広告が含まれています。

「ギザミとおかゆ」は意地悪じゃない。命を守るための選択です。

介護の現場から

ポテチの施設に、左片麻痺のおばあちゃんが入所されました。
麻痺の程度は重く、嚥下も心配な状態。そして認知症もあります。
さらに、食の好みが強く、日によって食べる量にムラがあるタイプ。

今、私たちはギザミ食とおかゆで提供しています。
ですが、息子さんはこうおっしゃいました。

「こんな食事じゃ、母は食べません。形のあるものにしてもらえませんか?」

——うん、わかります。そのお気持ち、本当によくわかります。


食べる喜びを奪いたくない。ご家族の気持ち

「見た目がちゃんとしてる方が食欲が湧く」
「母は昔から“ちゃんとしたご飯”じゃないと食べない人だった」
「こんなペーストや細かいごはんじゃ、かわいそうだ」

そう思う気持ち、痛いほど伝わってきます。
誰だって、大切な家族には「おいしく」「楽しく」食べてほしいですよね。
ご家族の「食べてほしい」という想いは、愛情以外の何ものでもありません。


でも、「ギザミとおかゆ」は意地悪じゃありません

この方は、ちょっとした誤嚥で命に関わるリスクがあります。
むせ込みが強かったり、喉の反応が弱かったり、肺炎を繰り返していたり……
嚥下評価の結果から、「安全な形状はこれです」と医療的判断が出ている。

決して、意地悪で形を崩しているわけではありません。
今は、「おいしさ」よりも「命を守ること」を最優先にしているんです。


前の病院でも、形のある食事を持ち込んでいたそうです

聞けば、以前の入院先でも、食事の形に納得がいかず、
ご家族が一口大のおかずを持ち込んでいたとのこと。

もちろん、「形がある方が食欲が湧く」という考えには一理あります。
でも、現場としては、見た目を優先してリスクを冒すわけにはいかない
私たちは命を預かっています。だから、迷いながらもこの形にしています。


今後、「形を戻す」可能性はゼロじゃない

「このまま一生ギザミとおかゆなんですか?」と問われることもあります。
でも、私たちは回復の兆しがあれば、形を戻す可能性も探っていきます

リハビリや嚥下訓練の結果、少しでも安全な範囲が広がれば、
ムース食や軟菜食、きざみ一口大なども検討していけます。
「今は安全重視。でも、これから少しずつ」——その視点は持ち続けています。


いっしょに、橋をかけていきましょう

ご家族の「おいしく食べさせたい」という思いと、
私たちの「安全に食べてもらいたい」という願い。
この2つをつなぐ橋は、きっとかけられるはずです。

だから、まずは命を守る形での一歩を、どうか一緒に踏み出させてください。


アイソカル 100 バラエティ24本セット 100ml × 24パック(8種×各3本セット)【ネスレ 栄養 栄養補助食品 栄養補助飲料 栄養食品 健康食品 健康 飲料 ドリンク たんぱく質 カロリー エネルギー 介護 介護用品 介護食事 ioh2】

ボウル 15cm すくいやすい 木製風 介護 食器 プラスチック製 日本製 ( 食洗機対応 電子レンジ対応 中鉢 プラスチック 木目調 介護用 自助食器 ユニバーサルデザイン 介護用品 割れにくい 滑り止め )

【楽天ランキング1位入賞】口腔ケア スポンジ 50本 プラスチック軸 個包装 Sサイズ ソフト(イエロー50本入)

コメント