食事って本当に大切だな、と改めて感じる出来事がありました。
ガンの影響で食欲が落ちてしまっていた利用者さんがいました。
娘さんはお仕事が忙しく、どうしても配食サービスが中心になっていたのですが、次第に食事が進まなくなっていきました。
デイに来てもお昼寝が増え、以前は歩けていたのに、車椅子での移動が多くなり、明らかに元気がなくなっていたのです。
「できる範囲で、私が作ってみるよ」
そんな中で、娘さんが「できる範囲で私が作ってみるよ」と、手作りの食事を少しずつ持ってきてくれるようになりました。
すると、そこからが本当に驚きでした。
量は決して多くなくても、
- 家で作った、慣れ親しんだ味
- 本人に合わせたやわらかさや食べやすさ
- 「これが好きだよね」と選ばれたメニュー
こうした「その人のためのごはん」が揃うことで、食事がどんどん進むようになっていったのです。
食べられるようになると、こんなに変わる
少しずつ食べられる量が増えてくると、体力も戻り始めました。
デイでも午後までしっかり活動できるようになり、再び歩いて移動する姿が見られるようになりました。
私たちスタッフから見ても、「あ、今日は表情が違う」「目に力が戻ってきたな」と感じる日が増えていきました。
食事はただの栄養補給じゃない
もちろん、病気の進行や体調による限界はあります。
それでも、「食べる力」が少し戻るだけで、こんなにも生活の質が上がるのか…と、胸が熱くなる場面でした。
改めて、食事はただの栄養補給ではなく、
「明日を生きる力」そのものなんだな、と感じています。

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